熊本県益城町

益城町は熊本県のほぼ中央北寄り、熊本市の東隣りに接する、人口約3万3千人の町です。町の東部から南部にかけて九州山地系に属する山々が連なり、北部一帯は益城台地と称される畑地がひらけ、中央部には水田と都市近郊の住宅地が広がっています。 また、熊本の空の玄関である「阿蘇くまもと空港」、陸の玄関口である「益城熊本空港IC」などの交通拠点や「グランメッセ熊本」などの交流拠点も有しております。2016年に震度7の地震が2度発生しましたが、着実に復興が進んでいます。

町の東部から南部にかけて九州山地系に属する城山をはじめ、朝来山、船野山、飯田山の四峯が連なっています。北部一帯は、約2,000ヘクタールにも及ぶ益城台地と称される畑地がひらけ、中央平坦部は、水田約1,000ヘクタールが整然と整備され、穀倉熊本平野の一環を形成するとともに、都市近郊型の住宅地帯が広がっております。町域を流れる主な川は木山川、赤井川、秋津川、金山川などで、河川はすべて緑川流域加勢川水系に属し有明海へ注いでいます。総面積は、6,568ヘクタールで、長さ東西約11キロメートル、南北約13キロメートル、周囲約48キロメートルとなっています。

また、熊本県は、100%を地下水で担う日本一の地下水都市です。熊本県の水道水は、「蛇口からミネラルォーター」と称されるほどの美味しさとも言われ、阿蘇などから20年以上の長い年月をかけて雨水が大地に浸透し、自然にろ過され、きれいな美味しい水へと変わります。しまだスイカ農園は、ミネラルたっぷりの水を使って、大切にスイカを育てています。

しまだスイカ農園 益城町マップ
しまだスイカ農園 しまだ画像

Metagri研究所との出会い

まずは私の簡単な自己紹介をさせて頂きます。スイカ農家を営む両親のもと、熊本県益城町で育った後、2004年より陸上自衛隊に入隊しました。 約10年間にわたり北海道千歳市にて日本で唯一の陸上自衛隊機械化連隊(装甲車のある歩兵部隊)に従事し 現在は会計事務所に勤務の傍ら、故郷である熊本県益城町にて父と共にスイカ作りを行っています。

実家がスイカ農園だったこともあり、以前から人手不足、高齢化、低所得など農業界が抱える問題とその解決方法について強い関心を抱いております。あまり知られていないかもしれませんが、売上3,000万円以上の農業従事者は全体の約3%しかいません。しかし、その3%の農業従事者は全農業生産額の約6~7割を占めているという事実があります。つまり大半が農業で稼ぐ事が出来ていないのです。

加えて、農家を継ぐ後継者がなかなか見つからないこと、生産の実績がなければ信用してもらえないなど農業界を取り巻く問題は深刻であり、日本の食料自給率が向上しない要因の一因になっていると考えます。

私自身、より農業について知る為に日本政策金融公庫が主催する農業経営アドバイザーの資格を取得致しましたが、上手く活用できていないのが実情です。

そのような中、Webにて偶然農情人さんの著書に出会い、想いに共感、Metagri研究所プロジェクトへの参画を決めました。しまだスイカ農園で採れたスイカをNFTにて販売するという今回の共同プロジェクトは国内初の試みであり、様々な課題や気付き、出会いがあることに大変ワクワクしております。この試みを新たな農業の可能性に繋げて行きたいと考えています。